10月1日、芝山鉄道に乗ってきた。千葉県成田市と芝山町を結ぶこの鉄道は『日本一短い鉄道』として鉄道ファンの間で有名だ。今回は相互乗り入れを行っている京成線の成田~東成田も取りあげる。
芝山鉄道直通列車はおもに京成成田発着で運転され、早朝は都営線・京急線直通列車が運転される。成田空港方面が1時間に3本ほどあるのに対し芝山鉄道は1本か2本かない。今回はデータイムだったため1時間に1本の運転だった。
やってきた芝山千代田行きは京成の車両での運転だった。最近の列車には珍しく片開きドアの車両だった。ちなみに行き先表示は『芝山千代田』ではなく『(東成田)芝山』と表示される。
しばらくすると反対側のホームに芝山鉄道の車両がやってきた。芝山鉄道は日中4両での運転であり、6両の同社車両は朝夜しか入線せず京成線を走る。
成田を発車した列車は高架を猛スピードで走る。空港向けに作られら高規格の路盤で高速運転が可能だ。空港に近づくと敷地内を走るためトンネルが増える。ほどなくすると駒井野信号場で直進する芝山千代田方面と左に折れる成田空港方面が分岐する。信号場を過ぎるとすぐにトンネルに入り東成田に着く。以前はここが『成田空港』となのっていて優等列車が乗り入れていた。だが現在は新空港駅に移行し、ここへ入る列車は1時間1本程度となってしまった。ホーム奥にはもう使われることのないであろうホームが暗闇にうかんでいた。ここからいよいよ芝山鉄道に入る。今までとは違いカーブが増える。これは芝山鉄道の筆頭株主が空港会社であり、空港反対派の敷地を避けて建設されたためである。ほどなくして地上に出て高架を走ると終点の芝山千代田。
成田から乗客は少なく、この辺りには民家すらない。一応ここから海側への延長が計画されているが建設されるかは不透明だ。駅前からはJR総武本線・松尾駅へのバスが発着している。ちなみにそのバスには芝山鉄道の車両が印刷されていた。反対側は空港敷地内であり、飛行機が見える駅として『関東の駅』にも選ばれた。
高架橋はここから先も伸びるように止まっている。
駅前の延長を求める看板。車両は京成に存在するが芝山鉄道には存在しない。
かすかに空港の敷地が見える。
帰りの列車は1本後にしたが、行きと同じ車両が来た。どうやらピストン輸送で使われているようだ。今度こそ芝山鉄道の車両に乗りたいと思う。